2019.07.23 Tue 2019年07月04日(木) 組合ニュース連載コラム 「酒々楽々」Vo1
※このコラムは組合ニュース7/5号に掲載された「酒々楽々」に加筆修正し、
HP用に転載されたものとなります。
「初夏の鮎とシャンパーニュ」
はじめまして。
大保協商事株式会社(協同組合・M&Dネットワーク)で
専属ソムリエをさせて頂いております渡邉と申します。
今回のテーマは初夏の楽しみの一つ「鮎」と、
フランスの高級スパークリングワイン「シャンパーニュ」です。
新緑の中、清流に身を躍らせる若鮎の姿は美しく、
古くは日本書紀などにも登場し将軍家や皇室への献上品とされてきました。
川底の苔を食べて育った鮎は独特の香気をまとい「香魚」とも言われます。
シャンパーニュは地下数十メートルに渡って真っ白なチョークが埋め尽くす白亜の土壌にはほどよい保水力とミネラルの源が凝縮されており、一本筋の通った骨格を備え、立ち上る泡の美しさ、香り立つ香気が他に類を見ない味わいを生み出します。
さて、鮎と言えば塩焼きも良いですが、
今回ご紹介するのは二つの大阪の銘店のお料理です。
どちらもシャンパーニュと相性が抜群でありながら、
全くの個性の違いを感じることが出来ます。
一店舗目は大阪らしく、串揚げの銘店「六覺燈」の「鮎の串揚げ」です。
さくっとした衣にふわふわとした繊細な白身、
蓼(たで)のソースの優しい苦みがアクセントとなっています。
シンプルだからこそ素材の良さが光る逸品です。
二店舗目は私の古巣でもあるフランス料理店「ラ・ベカス」の
「鮎のリエットとヴィシソワーズ」一匹の鮎を丸々、
その苦みも全てエッセンスとして仕上げたリエットを
ジャガイモのスープ「ヴィシソワーズ」に浮かべています。
このお料理は渋谷シェフのスペシャリテで、
今や日本中のシェフがこのお料理をオマージュして表現されています。
鮎の苦みとヴィシソワーズの甘さ、
フレッシュの蓼をハーブのように添えた夏の定番です。
いかがでしたでしょか。
次回も楽しいお酒のお話をお届けさせて頂きたいと思います。
株式会社T&Cサービス
取締役営業統括 渡邉圭一(ソムリエ、利酒師)
今回、渡邊ソムリエにご紹介していただいた「シャンパーニュ」を
お得にご注文・ご利用いただけます。
注文チラシをダウンロードしていただき、
FAX:0 1 2 0 - 5 6 2 - 0 3 8迄ご注文ください。